腸を整えると心も回復する~私の体験談と対策

こんにちは、潰瘍性大腸炎歴4年、管理栄養士のゆいです。
今回は、腸と心の関係について私の体験談から書きたいと思います。
はじめに 腸と心は密接に関係している
「腸は第二の脳」と言われるほど、腸内環境と心の状態は深く結びついています。私自身、過度なストレスによって潰瘍性大腸炎を発症し、腸と心の関係を身をもって実感しました。
ストレスが腸内環境を悪化させ、腸が炎症を起こすと、気分の落ち込みや不安感が増すという悪循環に。
しかし、腸内環境を整えることで心も穏やかになり、症状も改善していきました。
今回は、私の実体験を交えながら、腸と心の関係と対策についてお伝えします。
私が経験した「腸と心の悪循環」
私は、仕事での過度なストレスが原因で「潰瘍性大腸炎(直腸型)」を発症しました。(原因不明の病ですが、ストレスが原因でしょう、と主治医に言われました(笑))
その原因となった上司と再度一緒に働くことになり、ストレスがピークに。
腸の炎症が悪化して、血便や腹痛が続く状態になり、ついには休職するまでになりました。
☑ストレスが心にも影響を及ぼす
腸の状態が悪化するにつれて、精神的にも不安定に。
・人混みが怖くなりパニック状態になる
・サウナで心を落ち着けようとしたら密室が怖くて耐えられなくなる
・電車に乗るのが怖い、不安
・うつ状態になり、精神的に追い詰められる
腸の炎症が悪化すると、心もどんどん不調になる。まさに腸と心が密接に関係していることを身をもって痛感しました。
腸を整えたら心も回復!私の実践方法
「このままではダメだ・・」と思い、腸と整える生活に本気で取り組みました。すると、腸内環境が良くなるにつれて、気持ちも安定し、精神的な不調も和らいでいったのです。
①ラクトフェリンサプリで腸の土台を整える
私は、ラクトフェリンサプリを毎日摂取するようにしました。ラクトフェリンには、腸の炎症を抑える作用や免疫力を高める作用があります。このブログでは何度も登場していますが、本当におすすめの方法です。飲み続けるうちに、血便が少量になり、腹痛も軽減しました。
②低FODMAP食を取り入れる
おなかの不調がある人の腸活は、一般的なものとは異なります。一般的な善玉菌を摂取し、増やす腸活方法では、逆効果の場合があります。そのため、私は、低FODMAP食という、小腸で吸収されにくい糖質を制限する食事法を取り入れました。
③食生活と生活習慣の見直し
お腹にやさしいレシピの研究を始めました。腸に優しい食事とは、脂質を抑え、消化によい食事にすることです。また、睡眠をしっかりとることや、軽い運動、腸をあたためる習慣(お腹を冷やさない・白湯を飲む)もとても大切です。
腸を労わる生活を続けることで、心の不調も少しずつ改善されていきました。
腸と心がつながる理由 セロトニンと腸内環境の関係
私が、腸を整えて精神的に回復したのは、腸で作られるセロトニンが関係しています。
☑セロトニンは「幸せホルモン」
セロトニンは、気分を安定させる神経伝達物質で、これが不足すると
・気分が落ち込む
・イライラする
・不安感が強くなる
驚くべきことに、セロトニンは腸内で作られ、脳へと届けられます。
腸内環境が悪化するとセロトニンが減ります。
セロトニンは、たんぱく質に含まれるトリプトファンという必須アミノ酸を原料に作られます。
たんぱく質が、トリプトファンに分解されて、そこからセロトニンの前駆体が合成されるまでには、ビタミンCや葉酸、ナイアシン、ビタミンB6などのビタミン類が必要です。
このビタミン類を腸で合成しているのが腸内細菌なのです。
ストレスで腸内環境が悪くなると、セロトニン合成に必要なビタミン類も不足。結果的に脳内のセロトニン量が減り、うつ状態になりやすくなります。
日常生活で腸と心を守る習慣
腸と心の健康を維持するために、生活習慣の見直しも大切です。
①睡眠をしっかりとる
寝不足は腸内環境を乱し、ストレス耐性が低下。なるべく7時間以上の睡眠を心がけましょう。
②軽い運動を取り入れる
ウォーキングやストレッチで腸を刺激。太陽に当たることでセロトニン合成を助けるとも言われています。私は、息子の保育園にお迎えに行った後、夕食までの時間を公園でサッカーをしたり、走ったりして過ごしています。
③ストレス発散法をもつ
趣味やリラックスタイムを確保。私の場合は、家族とのお出かけやカメラ、旅行が当てはまります。週に1度のご褒美でお風呂に入浴剤を入れてゆっくり湯船につかる時間もストレス発散になっているかもしれません。
腸を整えて心も穏やかに!
腸と心はつながっています。
腸を労わることが、ストレス耐性と心の健康を支えるカギとなります!