腸が整うと、心も体も軽くなった-潰瘍性大腸炎の私が実感したやさしい腸活の話-

「なんとなく毎日だるい」「肌も荒れがちで、気持ちまでどんより・・」「貧血気味」そんな不調に長い間悩まされてきました。
私は管理栄養士として働いていますが、23歳の時に直腸型の潰瘍性大腸炎を発症してからというもの、「知識はあるのに、自分自身が健康でない」というジレンマを感じていました。
腸が乱れると、心も辛い
病気が見つかってから、体調の波に悩まされる日々。お腹の痛みや不快感に加えて、
「疲れやすい」「肌荒れ」「貧血気味」「気分の落ち込み」
そういった不調にも苦しんでいました。
「体が整っていないと、心まで乱れる」
そんなことを、身をもって実感した経験でした。
出会ったのは腸活というやさしい習慣
うつ状態になった時期に、このままではだめだと思い、腸に関する本を読み漁りました。
そんな日々の中で出会った、
「腸が変われば、脳が変わる、習慣も変わる、人生も変わる」
という言葉。
そこから、腸活を自分なりに取り入れることを始めてみたんです。
潰瘍性大腸炎の私でも出来た、やさしい腸活
ポイントは頑張りすぎないことです。私が取り入れてよかったと思えるものを4つご紹介します。
低FODMAP食品を選ぶ
FODMAPとは、発酵性の糖質の総称です。小腸で吸収されにくく、大腸でガスを発生させやすい成分のこと。このFODMAPが多い食品を一時的に避けることで、お腹の張りや痛み、下痢などの不調を取り除くという方法です。普段の食生活で、完全に除去するということは難しいので、私は、意識して少量にするという考えで取り組んでいます。
腸活=腸内環境を整えること=善玉菌や善玉菌を増やす成分を摂取すること、食物繊維を摂ることと考えがちですが、おなかに不調を抱える人にとっては、逆効果になることも。私自身がそうでした。食物繊維を摂っても、ヨーグルトを食べても、おなかの調子が悪くなる一方。
そのような経験がある方はこの低FODMAP食を取り入れてみてはいかがでしょうか。


腸の土台を整えるラクトフェリン
最近、毎日の習慣として取り入れているのがラクトフェリンサプリ。母乳や乳製品に含まれる成分で、腸内環境を整え、腸のバリア機能をサポートしてくれるとされています。
潰瘍性大腸炎のような腸に不安を抱える人にとっては、「やさしく土台を整えてくれる存在」として心強い味方です。
サプリメントや特定保健用食品で摂ることもできますし、体調に合わせて、無理なく続けられるのもうれしいポイントです。

毎朝のリズムを作り、腸を冷やさない習慣を取り入れる
特別なことではなく「小さな習慣」をもつだけで、お腹と心のリズムが少しずつ整っていきました。はじめは、白湯を飲む、ちょっとしたストレッチをする、太陽光を浴びる・・というような簡単なことからでよいのです。
私が今、大切にしていること
病気と上手に付き合いながら、子どもと笑って過ごせる日が増えていきました。
腸活を始めてから、私は以前よりずっと自分と向き合うことができているように思います。
「体を労わることは、自分を大事にすること」
そんな風に思えるようになりました。
最後に
このブログでは、潰瘍性大腸炎もちの管理栄養士としての目線から、おなかにやさしい暮らしや心を軽くするヒントを綴っていきます。
あなたの毎日が、少しでも楽になりますように。
腸が整うと、心も体も、ふっと軽くなります。