【栃木県益子】11月の益子陶器市。ひとりでのんびり器さがしさんぽ
秋の空気が澄んでくるころ、益子の町も静かににぎわいはじめます。
春と秋に開かれる益子陶器市は、器好きの心をそっとくすぐる年中行事。
今回は、ひとりでふらりと訪れた11月の最終日を、小さな旅の記録としてまとめました。
「行ってみたいけれど、どこをどう見ていいかわからない」
そんな方に向けて、私がいつも歩くお気に入りルートをご紹介します。

混雑が苦手なら“平日の最終日”がおすすめ
人の流れがゆるやかで、街の空気ものびやか。
駐車場も無料の場所が増え、初めてでものんびり過ごせます。
私はいつも利用している「つかもと本館」の無料駐車場へ。

メイン会場からは少し歩くけれど、陶器市らしい店がぽつぽつ現れるので、その道のりさえ楽しい時間。
最初は必ず“よしざわ窯の温室”へ
つかもと本館から徒歩15分。
大ファンの私は今回も真っ先に向かいました。
最終日は整理券なしで入店できてラッキー。
動物柄のお皿、ふちの模様のかわいらしさ、淡い色合い…
毎回つい手が伸びてしまいます。
この日は、息子にぞうさんのプレートをひとつ。
“誰かのために器を選ぶ”って、小さな幸福がある。


共販センター通りで寄り道しながら器探し
大きなたぬきが迎えてくれる共販センターを目指しつつ、
道沿いにはたくさんのテントやお店、キッチンカーが並びます。

栗ごはん、コーヒー、焼き菓子…香りに誘われて足が止まりがち。
途中で「わかさま陶芸」のアウトレットショップへ。

淡いトーンの器が多く、形もやわらかくてついつい手に取ってしまう。
お値段もやさしいので、毎回寄りたくなる場所です。
230号沿いの“私的・必ず立ち寄るお店”
ゆっくり歩いていると、お気に入りがいくつも並びます。
やまに大塚
よしざわ窯も並び、手に取りやすい価格の器が多め。

G+OO(ジー プラス オー)
子ども雑貨やバッグ、かわいい日用品が揃うお店。
子連れママに人気ですが、ひとりでも楽しい。
もえぎ城内坂店
ギャラリーのような落ち着いた空間。
ここで見つけたマグカップ(¥2,500)は一目惚れでした。

陶庫(TOUKO)
色の深みが美しく、星野リゾート界鬼怒川でも使われていた器が並びます。
奥のアウトレットは宝探しのようで、ついつい長居。

本が迎えてくれる静かな場所。“内町工場”
古本屋さんで、昔の絵本や選りすぐりの本たちが並ぶ素敵な空間。
旅の途中でひと休みしたいときにぴったり。

終点は“pejite(ペジテ)”のある静かな一角へ
お皿だけじゃなく、洋服や帽子、暮らしのものがセンスよく並びます。
古い建物の静けさ、カフェの香り、光の入り方。
「歩いてきてよかった」と思える場所です。

余裕があれば“芝生エリア”へも
人気作家さんの器が並び、外の空気を味わいながら楽しめるスポット。
今回は時間がなくて断念したけれど、本当におすすめです。
休日に行くなら“朝イチで駐車場へ”
祝日や土日はすぐに満車に。
駐車場は一律¥1,000なので、
あらかじめ「どのエリアを見るか」を決めて停める場所を選ぶと失敗なし。
最新の駐車場情報は公式HPで随時更新。
Instagramのストーリーズでも混雑状況がリアルタイムで見られます。
よしざわ窯も整理券番号をInstagramで案内してくれています。
陶器市じゃない日も、益子は楽しい
実は、陶器市のない時期も益子は素敵。
混雑なくゆっくりお店めぐりできるし、おしゃれなカフェも多い。
「静かな益子」も一度歩いてみてほしいな、と思います。

