未分類

ステロイド?5-ASA?直腸型潰瘍性大腸炎の治療薬を徹底解説

yuimashi

こんにちは、潰瘍性大腸炎歴4年・管理栄養士のゆいです。今回は、潰瘍性大腸炎と診断されてからの私の薬物療法について書きたいと思います。

読んでほしい人

直腸型の薬物療法について知りたい!

薬の効果や副作用についてしりたい!

リアルダやレクタブルの使用感を知りたい!

潰瘍性大腸炎の治療の中心は、炎症を抑えるための薬物療法が中心です。症状によって適した治療薬を主治医が処方してくれます。その方法は、①経口剤(内服薬)②注腸剤・坐薬③注射・点滴があります。私は、①と②を主に経験しました。

診断当時の症状

まずは、診断当時の症状からお話ししたいと思います。診断当初は、血便と軟便と全身の倦怠感が常にある状態でした。血液検査をすると、軽度の貧血と診断されましたが、鉄剤を処方するほどではないから、日々の食事で鉄分を意識するようにアドバイスをもらいました。

血便があったので、リアルダ4錠を毎日朝ごはんの後に飲むことから私の服薬生活はスタートしました。

服薬生活のはじまり

潰瘍性大腸炎は、完治する病気ではなく、再燃と寛解を繰り返すと言われています。そのため、再燃しているときはもちろん、寛解しているときも薬を飲み続ける必要がある病気です。

毎日、薬を飲むということが初めてだったので、服薬当初は飲み忘れてしまうことが多々ありました・・

飲み忘れを防ぐために、冷蔵庫にメモをしたり、スマホにリマインダー設定をしたりして対策をしていました。

症状が出ているときは、薬を飲み忘れることがなくても、症状が軽くなっているときは忘れてしまう・・という方が多いと思います。自己判断で薬をやめたり、減らしたりすることは、再燃のリスクが上がります。再燃を繰り返すことは重症化にもつながるので気を付けた方がよいでしょう。

5-ASA製剤とは?

5-ASA製剤は、5-アミノサリチル酸を成分とする薬で、腸管の炎症を抑える働きがあります。潰瘍性大腸炎の活動期の症状を抑えて、再燃を予防するための寛解維持に使用される薬です。

潰瘍性大腸炎と診断されたばかりの人は、「5-ASA製剤」や「メサラジン経口薬」など初めて聞く名前ばかりだと思います。

簡単に言うと、5-ASA製剤の中にメサラジン経口薬とサラゾスルファピリジン経口薬の2種類があるというイメージです。

メサラジンは、有効成分の5-アミノサリチル酸のみを含む薬です。大腸から小腸に向かって薬が有効になるので、病変の部位に関わらず炎症を抑える効果が期待できるようです。

リアルダやペンタサ、アサコールというのは、メサラジン経口薬の商品名のことです。

⇩イメージ画像です

私が使用しているリアルダの特徴としては、朝ごはんのあとの1日1回の服用で良い点と、副作用があまりないという点があるようです。また、冷蔵庫で保存するように言われています。

リアルダの服用個数は、その人の症状によって異なりますが、私は潰瘍性大腸炎の直腸型・血便ありで1日4錠の服用を続けています。

リアルダの使用感

私は、このリアルダを服用し始めて4年になりますが、特に気になる副作用は感じていません。ただ、効果自体もあまり感じていません・・

4年前の診断時、2週間~3週間ほどで血便がなくなる思うよ、と主治医の先生に言われていました。ですが、血液の量は減ったものの、血便自体がなくなるということはなかったです・・寛解は難しいです・・ただ、これは個人差があるものなので、参考程度にしてくださいね。

あとは、粒が大きくて赤いです・・!

今でこそ慣れましたが、最初はこんな大きい粒4粒も飲まなきゃいけないなんて・・!と見た目から拒否反応がでそうなくらいでした。

妊娠中とリアルダ

診断を受けてから3か月後、妊娠が発覚しました。先生に、リアルダを使用していいのかを尋ねたところ、妊娠授乳中でも服用可能とのことでした。服用をやめて、潰瘍性大腸炎の症状が悪化してしまう方が危険とのことで、妊娠中も忘れずに服薬していました。妊娠中も特に副作用はなく、むしろ潰瘍性大腸炎の症状は妊娠中の方が軽くなりました。

注腸フォームレクダブル

潰瘍性大腸炎の治療に用いられる注腸剤で、有効成分はブデソニドです。ステロイド系の抗炎症薬の一つで、腸管での炎症を抑える効果があります。

私のように、直腸型や左側型の潰瘍性大腸炎の治療に用いられることが多いようです。

ステロイドと聞くと、副作用があるのでは・・と不安に思う方もいると思います。ですが、この注腸剤は従来のものよりも副作用リスクが少ないようで、授乳中でも使用可能でした。

朝夜の1日2回、排便後に使用します。

使用し始めは、肛門に挿入してボタンを押すのが難しいことや、きちんと挿入できず注腸できない・・など、慣れるまでは大変でした。挿入が難しい方は、少し抵抗があると思いますがワセリンを肛門部に塗ってから行うとスムーズにできるようになります。

2週間目になると慣れて、私でもスムーズにできるようになったので安心していただければと思います。

使用感は、肛門周囲の刺激感や不快感があったり、排便後に注腸したとしても便意を催したりという副作用はありました。少なくとも30分は腸内に留めると効果が高まるようです。

育児中に、処方されたのでゆっくりとトイレに入れない中での服薬でした。直接、炎症のある部分に作用させることができるので、リアルダよりも効果を感じました。ただ、朝夜の2回しっかりとできた日は少なく、先生に相談して中断させてもらいました。

短期間でも、リアルダとレクタブルの併用で症状が軽減したので、効果はあるのだと実感しています。

整腸剤ビオフェルミン

発症から4年、ずっと良くならなかったのが下痢に近い軟便です。これを相談すると、整腸剤のビオフェルミンを処方されました。

ビオフェルミンは、乳酸菌とビフィズス菌が含まれているため腸内環境をよくする効果があるとされています。

ビオフェルミン自体は、潰瘍性大腸炎の治療薬ではありませんが、腸内環境を整える補助的な役割で使用されるようです。腸内環境を改善することで、炎症による腸内細菌の乱れを整えます。

ビオフェルミンを使用したことで、下痢に近い軟便だったのが少し改善されたように感じました。下痢に近い状態だと、排便回数が10回ある日もあったので、便が少し改善しただけで排便回数も減りました。

また、下痢が続くと、腸内の水分が失われるので、脱水や栄養不足の原因ともなります。

腸内環境を整えることは、腸の炎症も軽減することが期待でき、下痢などの症状も改善することが考えられるのでとても大切なことだと実感しています。

私の服薬履歴

私の潰瘍性大腸炎直腸型の薬物療法は、このような感じです。

リアルダを飲んでいて症状が改善している感じは正直ありませんが、服薬をやめてしまうと症状が悪化してしまうのも事実です、

今後も、薬とうまく付き合い症状の状態やライフステージに沿って改善していけるようになると良いなと思います。

また、薬物療法が基本ですが、食事で症状の改善ができるように、「お腹にやさしいレシピ」の研究に励みたいと思います!

ABOUT ME
ゆい
ゆい
管理栄養士/2歳男の子ママ
27歳、管理栄養士、2歳男の子のママ、潰瘍性大腸炎と向き合い中。食べること、旅すること、写真を撮ることが好きです。
記事URLをコピーしました